ここ数年、私立大学の「指定校推薦」や国公立大学の「推薦」「総合型選抜(旧AO入試)」で不合格になった受験生が、慌ててHOPに駆け込んでくることが目に見えて増えてきました。
普通に考えれば、「今さら塾に駆け込んだところで間に合わないだろう」と思うところですが、HOPに駆け込んた子たちはみな、見事に国公立大学に合格しています(ここ2年で4人)。
それはなぜか。
彼ら・彼女らに共通する点を探してみると、以下の3つの要素があることに気づきました。
逆転合格できる要素①:実は基礎学力がある
国公立にしても私立にしても、「推薦入試」を受けるためには大学から指定された「評定平均」をクリアしていないといけません。
(「評定」とは、いわゆる「高校での学業成績」です。)
「推薦入試」に出願したということは、その評定平均をクリアできているということであり、それはすなわち「高校3年間を真面目に過ごしてきた」ということなのです。
もちろん、テストや科目によっては「丸暗記」で無理矢理乗り切った場合もあるでしょう。
しかし、3年間安定的な成績を得ようと思ったら、そんな「イイカゲン」な勉強では不可能です。
つまり、「推薦を受けられる=実は基礎学力が身についている」ということなのです。
逆転合格できる要素②:勉強する習慣がある
成績を上げるのに必要なのは、「やる気」でも「画期的な方法」でもありません。
「勉強する習慣」です。
勉強する習慣が身についていないと、まずは生活の中に「勉強」を組み込むところから始めなければなりません。
高校3年生になるまでまったく勉強してこなかった受験生は、高3になって最初の数か月は波に乗れないため、しばらく停滞期が続きます。
しかしこれを乗り切れば少しずつ成績や学力は上向くのですが、我慢できず辞めてしまい、成績は変わらずじまい。
しかし、「推薦入試」を出願した受験生は、高校の定期テストで毎回きちんと勉強しているため、勉強することにそこまで抵抗がありません。
したがって、スムーズに受験勉強を行うことができるのです。
逆転合格できる要素③:とにかく素直
これは勉強に限ったことではありませんが、目的を達成できる人間は とにかく素直 です。
一般に、先生やコーチなどの指導・指示にはそれ相応の意味があるため、一度「この先生についていく!」と決めたなら、なるべく指示に従っておくほうがメリットが大きいです。
ところで、「推薦」や「総合型選抜」に出願する場合、学校の先生とのやり取りが欠かせません。
大学の志望理由書を書くにしても、面接練習にしても、相当量のコミュニケーションが必要となります。
それを厭わずに出願しようとする生徒は、目上の人からのアドバイスを素直に聞ける素質があります。
したがって、仮に不合格になったとしても、その後の受験指導に素直に従うことができるため、短い期間でも成績が上昇する可能性は十分にあります。
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