【この記事は、2023年6月1日にメルマガ配信されたものをブログ化しています】

子どもが夢や目標を持つことは、子どもの自己成長や自己評価の向上につながると言われています。
目標に向かって取り組み、それらを一つずつ達成することで、自己肯定感や幸福感を高めることができるからです。
しかし、多くの子どもたちは夢や目標をなかなか見つけ出せずにいるのが現状です。
今回は、なぜ子どもたちは夢や目標を持てないでいるか、そしてそれらを持たせるにはどのようなアイデアがあるかをお伝えしてまいります。
なぜ夢や目標が持てないのか
メジャーリーグの大谷翔平選手やプロサッカーの本田圭佑選手は、子どもの頃からプロになることを夢見ていました。大谷翔平選手が高校時代に作成した「目標達成シート」はあまりにも有名ですよね。
しかし、現実的に考えて、10代のうちから「私はこうなりたい!」と決意できるような夢に出会えるでしょうか。
私は、かなり難しいと思っています。
ただ、その理由は「大谷選手みたいになれるわけないから」ということではありません。
ほとんどの場合は「多様な経験が圧倒的に足りないから」です。
経験が足りないから、選択肢がないのです。
選択肢がないから、夢や目標が決まらないのです。
夢や目標を持たせる方法①
子どもに多様な経験をさせる
大谷選手や本田選手が夢見ていたのは、小学生でも知っている野球選手やサッカー選手です。
しかし、世の中にはそれ以外にもさまざまな職業があります。
例えば、家具に取り付けられている、名前も分からないような部品を作る仕事だってありますし、日本には存在しない職業だってきっとあるでしょう。
また、子どもたちはまだまだ自分の適性が分かっていないため、自分に何が向いているのかまったく分かっていません。
音楽、スポーツ、芸術、科学、読書、ひょっとするとプログラミングかもしれませんし、農業に興味を持つかもしれません。
いずれにしても、子どもたちの可能性を見出すには、幅広い活動を通じて子どもが自分の興味を見つける機会を提供してやる必要があるのです。
これは、旅行や習い事など、お金のかかることに限りません。
大人がこれまでに経験したことを子どもに伝えたり、子どもと一緒に調べたりするだけでもいいのです。
大切なのは「子どもにだけやらせたり、考えさせたりしないこと」です。
夢や目標を持たせる方法②
どんな夢や目標でも否定しない
そのようにして、なんとか子どもなりに夢や目標を持ったとします。
このとき、絶対にやってはいけないのが、「子どもの夢や目標を否定すること」です。
大人の感覚からすると、もし子どもが「ユーチューバーになりたい」と言い出したら「それはちょっと…」と言いたくなるものです。
しかし、ここで子どもの考えを遮ってしまうと「あぁ、そういうのは言っちゃダメなんだ」と思ってしまいます。
実はこのとき、子どもは「ユーチューバーになることを反対されている」のではなく「夢を持つことを反対されている」と認識するのです。
大人でも、どんなに些細なことでもいいから思いついたことをどんどん口に出すことで、本当に素晴らしいアイデアが浮かぶ(いわゆる「ブレインストーミング」)という仕事の仕方がありますが、これと同じですね。
短期的なもの、長期的なもの、職業に直結しそうなもの、そうでないもの。
このあたりはまったく気にせず、とにかく子どもが気軽に口に出せる状態を作ってあげましょう。
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