あっという間に7月も終わりに近づき、
受験生にとっては大事な大事な8月がやってきます。
僕も宮池も一貫しているのは
夏は理科社会をやれということで、
比較的結果に結びつきやすい科目を
さっさと片付けてもらおうとしています。
ただ、この時に重要な問題として持ち上がるのが、
そういう科目の大半は「暗記もの」だということ。
人によって暗記ものが得意だったり苦手だったりしますよね。
でも、苦手な人でも同じテストを受けなければならないため、
ブツブツ言ってられないわけで。
そこで重要になってくるのが、「暗記の仕方」です。
「覚えろ!」と言うのは簡単ですが、
生徒本人からすれば
「そんな簡単に覚えられたら苦労せんわ!」
といったところでしょうか。
宮池氏は気合で覚えるらしいです(笑)が、僕は無理です。
そこで、今回は様々な暗記方法を紹介したいと思います。
① ゴロやリズムで覚える
まぁ割とベタな方法ですね。
音楽的要素が入ると覚えやすくなります。
CMでよく、店名を曲の歌詞に入れてますよね。
あれで消費者の記憶の中に入り込むわけですね。
② 五感を使って覚える
ここ数年、注目されている方法ですね。
記憶は、五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)
を働かせながらだとより強固なものになるそうです。
例えば英単語を覚える際に、ただ黙読するのではなく
手で書いたり(触覚)、声に出したり(聴覚)するわけです。
また、自宅の机で勉強するだけではなく、
図書館に行ってみたりカフェに行ってみたり、
学校でやってみたりHOPでやってみたり(笑)
することで、視覚や嗅覚も刺激されます。
「あ、この単語、カフェでやった時に覚えたな」
みたいな覚え方が出来るんですね。
③ 人に説明して覚える
これは、この職業に就いてから特に実感しています。
人に説明する時点で五感を使っているので、
若干②ともカブりますが、それだけではありません。
人に何かを説明するとき、
まず自分が十二分に分かっていないと説明できませんよね?
その時点で頭の中がかなり整理されます。
つまり、その事柄について
かなり体系的な理解が出来るようになるので、
それだけでも覚えやすさがまるで違うわけです。
僕自身、授業で説明した問題は
数年前のものでも覚えているんですが、
自分でただ解いただけの問題はハナから忘れてしまっています。
ということで、人にも教えてあげられるし
自分の頭の中も整理できて且つ覚えられるこの方法は
かなり有効ではないかと思っています。
④ 好奇心を生かして覚える
高校生の子が地歴・公民の暗記をするとき、
この覚え方を提案したことがあります。
歴史などで特によくある覚え方が、
「まずは全体の流れをおさえてから掘り下げていく」
というやり方。
もちろんこれは理に適った方法だと思うのですが、
僕は逆に、こう提案してみました。
「どこでもいいから自分が面白いと思う
時代や国を徹底的に掘り下げたら?」
人というのは面白いもので、
好きな歌手がいたら曲だけじゃなく
その人の人間性やプライベートまで知りたくなるものです。
それは音楽に限らず、
映画、お笑い、ゲーム、漫画、スポーツなど、
様々なものに言えます。
そして、最初はその歌手だけだったのに
その人とコラボした歌手や同系統の曲などに興味をもち、
派生していくわけです。
もちろん勉強、ましてやセンター試験の場合は
幅広い知識が必要になるでしょう。
しかし、最初は狭くても興味のある入り口から入り、
そこだけでも詳しくなっていけば
自ずと他の分野についても深みを増します。
ということで、僕の経験から以上の4つの方法を
紹介させてもらいました。
他にも良い記憶の方法があれば教えていただきたいです。