この時期、
受験生にとって陥りがちな罠があります。
それは
「夏に勉強した成果が出てない!」
と思い込んでしまうことです。
多くの受験生は夏休みに基礎からやり直し、
分かることが少しずつ増えてきたと思います。
そして
自信満々に学校の校内テストや校外テストを受けてみると・・・?
「あれ、全然点数上がってないやん・・・
夏にあんだけやったのに・・・」
これにはいくつか原因があります。
原因その1:まだまだすべての範囲を網羅できたわけではない
範囲が狭いテストなら別ですが、
今まで習った全範囲が対象のテストだと、
勉強が不十分な箇所も出題されます。
ここが出来なければ、そりゃ点数は出ないでしょう。
しかし、そこは問題ではありません。
大事なのは
「勉強した範囲の問題は解けたか」
です。
この部分から点数を獲得できなければ、
それはオオゴトです。
早急に勉強方法を再検討しましょう。
原因その2:実戦的な問題に慣れていない
文系科目であれば単語や文法、頻出語句を覚えたり、
理系科目であれば原理や考え方を習得したりして、
少しずつ実力はアップします。
しかしながら
「理解すること」≠「点数をとること」
なんです。
テストで点数を取るためには
「テストの出題形式を知る」
「時間配分や解く順番を工夫する」
「採点者のクセを知る」
など、勉強というよりも戦略が大事になってくるんですね。
とはいえ、これは本質的な問題ではありません。
確実な実力がつけば、すぐに点数が取れるようになりますから。
ということで、
主に2つの原因を取り上げましたが、
「原因その1」が大半を占めています。
つまり、夏休み頑張ったぐらいで基礎は完成しないよ!
ってことです。
中学生は3月まで、高校生は1、2月まで
諦めずに粘り強くやることが肝心です。