先週から今週にかけて、
ベネッセ・駿台共催のマーク模試が
各高校・予備校等で行われているようです。
センター試験当日まで、あと2ヶ月強。
志望校合格のために必要な点数を取るためにはどうすれば良いか。
その作戦の立て方を今日はお伝えしたいと思います。
1. 目標合計点数を決める
いやいや、さすがにそれは言われなくても決めてるし・・・
と言われそうですが、
河川敷の土手を、
ただただ夕日に向かって全力で走るんですか?
ン十年前の青春ドラマじゃないんだから、
目標物を決めて走りましょう。
ただし、
現役か浪人か
国公立最優先か私立OKなのか
センターと2次の比率はどれぐらいか
2次試験で点数を取れる見込みはあるのか
などによって状況は変わるので、
信頼できる大人に相談するなどして決めても良いです。
2. 内訳を決める
目標合計点数が決まったなら、
次は各科目の内訳を決めましょう。
具体例を示しながらお話ししたいと思います。
高校3年理系 発賦(ほっぷ)五郎君の場合
彼は国公立大学工学部志望、
数学と物理は好きだけど、
国語がからっきしダメという典型的理系タイプ。
目標合計点数は720点(ちょうど8割)なのですが、
11月に受けたマーク模試の点数が
英語(筆記) 123
英語(リスニング) 31
英語(200点換算) 123.2
数学ⅠA 84
数学ⅡB 77
国語 112
物理 78
化学 65
地理 59
合計 598.2
でした。
発賦君は青ざめました。
そこで発賦君は、
720取るための作戦を真剣に考え始めました。
そして内訳はこうなりました。
現在 → 目標
英語(筆記) 123 → 160
英語(リスニング) 31 → 35
英語(200点換算) 123.2 → 156
数学ⅠA 84 → 95
数学ⅡB 77 → 90
国語 112 → 130
物理 78 → 90
化学 65 → 85
地理 59 → 74
合計 598.2 → 720
さて、内訳は決まったものの、
果たしてこんなに都合よく取れるのでしょうか。
3. 各科目で点数が取れそうな部分をはっきりさせる
発賦君は英語(筆記)を123点から160点に、
つまりあと37点伸ばせると考えました。
その根拠は、
大量失点をしていた第2問(文法・語法・語彙)と
ぽろぽろと取りこぼしていた第4問以降(長文)で
点数アップが見込めると思ったからです。
発賦君は古文漢文においても、
覚えるべき単語や文法などがさっぱり頭に入っておらず、
それを覚えるだけでも点数は十分に上がると考えました。
4. 2. と3. の繰り返し
他の科目も同じように作戦を立て、
発賦君は勉強を再開しました。
時間を計ってマーク形式の問題演習もこなしていきました。
順調に対策は進んでいたかに見えた12月中旬。
ここで問題が。
どうにもこうにも、地理がうまくいきません。
勉強方法が間違っているのか、
解き方が悪いのか、
そもそも才能がないのか(涙)
とはいえ、時間はない。あと1ヶ月。
ここで発賦君は内訳を微調整します。
11月 → 目標 → 調整後
英語(筆記) 123 → 160 → 160
英語(リスニング) 31 → 35 → 35
英語(200点換算) 123.2 → 156 → 156
数学ⅠA 84 → 95 → 95
数学ⅡB 77 → 90 → 90
国語 112 → 130 → 130
物理 78 → 90 → 94
化学 65 → 85 → 85
地理 59 → 74 → 70
合計 598.2 → 720 → 720
おそらく地理は、取れても70点。
ところが嬉しい誤算もあり、
夏に頑張っていた物理がかなりレベルアップし、
センターレベルなら満点近く取れる公算が出てきたのです。
このように、刻一刻と変わる状況に応じて
内訳を少しずつ調整するのは悪いことではありません。
もちろん大学のセンターの使い方(傾斜、圧縮の具合など)
によっては調整しづらい部分もありますが、
その範囲内であれば大丈夫です。
まとめ
計画をしっかりと立て、
着実にそれを遂行した発賦君は、
なんとかセンター試験当日を迎えました。
本番は色々と予想外な部分もありましたが、
合計732点を取ることができ、
志望校にも合格したわけです。
めでたしめでたし。
計画を立てることは、
自分を知ることでもあります。
勉強量が明らかに足りていない部分や
まだまだ伸びしろがある部分を炙り出し、
徹底的に対策する。
この繰り返しで、センターの点数はいくらでも上がります。
逆に言えば、
点数がなかなか上がらない人は
その計画や対策が甘めです。
センターまであと2ヶ月ですよ!
悔いのないよう最後まで頑張ってください。