top of page
  • 執筆者の写真Onuma

模試の受け過ぎに注意!その3



将来展望型学習塾HOP(高松太田)

2017/10/03 作成

2021/06/04 更新

前回に引き続き,

今回も

「どんな模試を受けるべきか」

についてお話ししようと思います。

記述模試の種類

 

前回もお話ししましたが,

入試の解答形式には

マーク型(共通テスト向け)

記述型(国公立大2次試験向け・私大向け)

の2 種類があります。

大学入試と言えば

大学入学共通テストばっかり注目されますが,

難関大学などでは

2次試験のウェイトが大きいことがほとんどです。

また,本当の学力は

マーク型より記述型のほうが判断しやすいため,

決して記述型の試験を軽視してはいけません。

ということで,

記述模試も受けていく必要があるのですが,

記述模試は,主に3つのタイプに分かれます。

①国公立私立問わず全大学を対象とするもの

②特定の大学を対象とするもの

③特定の学部や大学群,受験形式を対象とするもの

①に該当するのは,

ベネッセの進研記述模試や

河合塾の全統記述模試などです。

比較的スタンダードな問題を,

基本レベルから

標準レベルに毛が生えた程度の問題まで

幅広く出題し,

自分の今の学力を確認したり,

全国の受験生の中で

自分がどれぐらいの順位なのかを

知ったりするような模試です。

ベネッセの記述模試が高校で必須だったりします。

②に該当するのは,

駿台の「東大入試実戦模試」や

河合塾の「京大即応オープン」など,

ズバリ各大学をピンポイントで狙う人のための模試です。

したがって,

入試の形式(時間や問題数など)だけでなく,

出題される問題の傾向なども踏まえて

その大学の入試をそっくりそのまま再現したような

試験になっています。

この模試を受けるのは

自分と同じ大学を受けようとしている,

まさに将来のライバルたちなので,

そこで出た判定は非常にリアルなものになります。

ちなみに,どの大学の模試も行っているわけではなく,

旧帝大(北大・東北大・東大・名大・京大・阪大・九大)や

東工大,神戸大,広大などの有名国公立大

もしくは

早慶などの有名私立大のみになります。

最後に③ですが,

これはまぁ,①と②の中間ですね。

「医進模試」や「難関大レベル模試」

など,

1つの大学まで絞ったわけではないですが,

ある程度受験生を絞った試験になります。

医学部だと,

「大学名より入りやすさ優先」

という受験生は多いので,

医学部を狙う層の中で

どれぐらいの位置にいるかを

判断するにはこのような模試が良いかもしれません。

ちなみに,以前は

「私大模試」みたいなのもあったのですが,

人口減少による私大不人気のせいで

廃止になったようです・・・

あと,マニアックですが,

「論文模試」なるものもあります。

これは,

国公立入試(特に後期試験や推薦・AO入試)で

必要な人が受けるためにあるものと思われます。

記述模試はどれを受けるべきか

 

さて,そのような中で,

私たちはどんな模試を受けるべきなのでしょう。

まだまだ発展途上の受験生

(判定で言うとC~Eレベル)の場合。

学校で必須になっている進研模試

以外に受ける必要はありません。

もし②や③のような模試を受けたいのであれば,

1つだけにしましょう。

それはなぜか。

以前にもお話ししましたが,

「テスト受けてる暇があれば勉強しろよ」

だからです。

とにかく勉強して,

問題に手が付くレベルになってから受けてくれ!

次に,ある程度志望校に太刀打ちできそうな受験生

(判定で言うとA~Cレベル)の場合。

②や③のような模試は,

極端に勉強の邪魔にならないのであれば

受けてもいいかと思います。

狙いとしては,

〇時間配分の確認

〇答案を作る練習と,答案を見てもらう機会を得る

〇自分の今の立ち位置の確認

などが挙げられます。

なお,これも

駿台,河合塾,代ゼミ,東進など

が行っていますが,

すべてを受ける必要はまったくありません。

会社の違いとしては,こんな感じです。

〇駿台

 進学校や都市部の受験生が受けることが多いため,

 受験者の質が良い

〇河合塾

 比較的どこででも受けられるため,受験者数が多い

 ただし,誰でも受けられるため,受験者の質にバラつきがある

 判定が若干甘め

〇代ゼミ

 校舎の縮小に伴い,模試の規模も縮小したため,受験者数が激減

 だからなのか,判定はやたらとカラい

〇東進

 不明(笑)

駿台は地方ではなかなか受けにくいため,

上記から総合的にみると

河合塾の模試は割と受けやすいかと思います。

ということで,3回にわたって書いてきましたが,

どの模試を受けるにしても

最も重要視しなければならないのは

「勉強時間の確保」です。

模試はいわゆる「練習試合」と同じです。

試合ばっかりやっても上手くはならないですよね。

しっかりと練習をし,

たまに練習試合をしてみて

その反省を明日の練習に生かす。

この繰り返しにより

公式戦は勝てるようになるので,

そのことだけは忘れないでください。

#大学受験

閲覧数:540回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page