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  • 執筆者の写真Onuma

国公立大より私大が人気な理由



将来展望型学習塾HOP高松太田

ここ数年,私立大学の難易度が上がっています。

要因としては,

主に次のようなものが考えられます。

1.大都市圏の私立大学の入学者数制限

2.私立大学の受験機会の多さ

3.地方国公立大の不人気

合格率下がる → 併願先増える

 

私大受験経験がある方なら分かると思いますが,

これまでの私大は

予め発表している募集定員に対し

その数倍~数十倍もの合格者数を出していました。

しかし,数年前に国のほうから指導が入り,

大都市圏の私大の入学者数が

入学定員を超えた分だけ補助金を減額する

などの方針が取られるようになりました。

これにより,

当然ながら倍率は上がり,合格率は下がります。

つまり,これまでは

安パイだと思っていた大学が安パイではなくなるため,

必然的に併願先が増えます。

こうなると,

大都市圏の超難関大だけでなく,

それより少し易しい大学群

(MARCH,日東駒専,関関同立,産近甲龍など)

などの難易度も上がり,

ひいてはそれが

地方の私立大の難化にもつながります。

たった1回のファインプレーでOK

 

そのようにして

全国的に私大の難易度が上がったとしても,

それでも受験者数は増えています。

それは,

受験機会がとにかく多いから

センター試験が始まったころから

少子化問題は少しずつその深刻さを増していき,

大学同士が生き残りをかけ,

パイの奪い合いをするようになりました。

センター利用入試,推薦入試(専願・併願),AO入試

など,今では様々な入試形態があります。

一般入試についても,

前期日程・中期日程・後期日程

などのように分かれており,

何度もその大学の一般入試を受けられます。

このように何度も試験があれば

(もちろん受験料はその都度かかりますが),

1回でもファインプレーが出れば

志望校に入学できます

これは,国立大学の

センター&二次の一発勝負に比べると,

受験生の心理的負担は随分と少ないでしょう。

ましてや最近は

後期日程を廃止した国公立大が非常に多く,

増々受験生が私大に流れやすくなっています。

(とはいえ

国公立大の募集定員が減っているわけではなく,

その分,AOや推薦に回されているのだが)

地方国公立大 vs. 有名私立大

 

このようにして,

私大は生き残りをかけて

必死で頑張っているようですが,

さて,国公立大はどうでしょうか。

旧帝大やそれに準ずる難易度の大学は

優秀な学生が集まる

研究が捗り成果が出る

研究費が下りやすくなる

さらに研究が捗りより良い成果が出る

優秀な学生が集まる

といった好循環が起きやすいので良いのですが,

地方国公立大は大変なようです。

地元志向が強いと言われる

教育学部や医学部看護学科などは

ある程度学生が集まりやすいですが,

最近フィーチャーされだした

教育現場のブラックな環境に

二の足を踏む学生は増えています。

また,理系の場合,

地方国公立大と地元の中小企業は

本来結びつきが強い場合が多いのですが,

上の記事のように

十分に研究ができないような環境が増えてくれば

ただでさえ最近は「文高理低」なのに

増々優秀な人材が地方国公立大から離れます。

じゃあ文系はどうなのかというと,

やはり「地方」より「都会」を選びがちです。

申し訳ないですが,ただでさえ

日本の大学の文系学部は専門性が低い

(例えば経済学部を出ていなくても

銀行には問題なく就職できるし,

法学部を出ていなくても

司法試験予備試験に合格すれば司法試験は受けられる)

ので,理系のように

「〇〇大学の△△研究室の□□教授に教わりたい!」

みたいなことはあまりありません。

それよりも,例えば

全国規模の大企業で働きたいと考えるならば,

人脈を作れ,かつ就職活動に便利な

都会の大きな私大に入るほうが

はるかに賢明な選択といえるでしょう。

ということで,

近年私大に人気が集まっている

その理由について書きましたが,

もちろんこのような状況が

ずっと続くということはあり得ない

(国公立大も色々と手を打っている↓

ので,

今後の各大学の動向に注目ですね。

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