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「日本進化論」(落合陽一著)



日本進化論

SB新書(2019/1/8)

落合陽一

皆さんは

落合陽一という人を知っているでしょうか。

日テレの「news zero」にゲストで出てるので

顔ぐらいは知ってるかもしれませんね。

実はこの人

1987年生まれの現在31歳なんですが

筑波大学学長補佐、大阪芸術大客員教授

などを兼務し

2015年には自身で起業もしていたりします。

当たり前のように東大出身ですし

もう訳が分かりません。

そんな、いわゆる「天才」と呼ばれる

部類の人ってどんなことを考えているんだろう

と思い、この本を手に取った次第です。

キーワードは「ポリテック」

この本は、2018年7月に

衆議院議員の小泉進次郎氏と落合氏の

共同企画で開催された

「平成最後の夏期講習(社会科編)

― 人生100年時台の社会保障とPoliTech」

というニコニコ動画の生放送番組と、

そこで議論されたことがきっかけになり

それを落合氏が改めて考え

本にしたというものです。

基本的には対談形式なので、案外読みやすいです。

本書における議論の根底にあるのが、

「ポリテック(PoliTech)」という言葉です。

これは

政治(Politics)とテクノロジー(Technology)

を組み合わせた造語で

「テクノロジーによって何が可能になるか」

といった観点を

政治の議論の中に取り入れていくことです。

落合氏によると

ある「社会問題を解こうとすると

テクノロジーが不可欠だけど

テクノロジーに合わせたポリティクスが

整備されていないがゆえに

テクノロジーが使えない、という問題があ」り

「今の日本が

真剣に向き合わなければならないトピック」

だと言っています。

本書で取り上げられるテーマは、

仕事、超高齢社会、子育て、教育、財源、スポーツなど、

多岐に渡ります。

そして各々の分野で起きている深刻な問題は

ポリティクスをうまく活用することで解決できるのでは?

と落合氏は持論を交えつつ語っているわけです。

「そんなことほんまに出来るんか?」

と思う解決策もある(というかそればっか)

んですが

少なくとも今の日本は抜本的に多くのことを変えなければ

ただただ沈みゆく船なので

「そんなこと出来るわけないやん」

と言ってしまう前に

「どうすればそれが可能になるか」

と前向きに考える必要があるんだろうなぁと思ったりします。

限界費用ゼロ化

個人的には、本書の中で紹介されている

「限界費用ゼロ化」

というワードが印象に残りました。

限界費用とは

「財やサービスをある生産量から

一単位多く生産するときに伴う追加的な費用のこと」で

例えば工場で100個作っていた製品を大量生産するため

一気に1万個作ろうとすると

原材料費や人件費などがかかり限界費用が増大します。

この限界費用を限りなくゼロに出来れば、

少子化・高齢化が進む日本でも産業が安定します。

「いやいや、そんなんどうやってやるんや」

と思いたくなりますが

インターネットがそれを可能にしてくれるわけです。

身近なところだと

YouTubeやInstagramといったプラットフォームビジネスです

(ここでいうプラットフォームとは、

商品やサービス・情報を集めた「場」のことです)。

企業は場の維持・管理をするだけで

コンテンツ自体は何も作り出していません(作るのはユーザー)。

Amazonや楽天もビジネスモデル自体は同じで

確かにこれなら限界費用「ゼロ」ではないにしても

限りなくゼロですね。

「例えばこれを

教育に置き換えてみるとどうなるかなぁ?」

今回この本を読んで

もっとインターネットをうまく活用した勉強法・学習法はないかと

考えてみるきっかけになったなと思っています。

インターネットを活用した教育システムというのは

今もそれなりにはあるんですが

大沼個人としては

「教育」と「インターネット」の親和性は低いと思っていました

(やっぱり日本人なら紙と鉛筆で勉強だろ的な)。

しかし、それも思い込みなのかもしれません。


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