Onuma
2019年8月21日3 分
最終更新: 2021年6月4日
2018/10/28 作成
2021/06/04 更新
普通,数学の問題集や参考書には
解答解説がついているものです。
非常に詳しく書いているもの
ヒントのような略解が数行ある程度のもの
解説だけでなくその背景の知識まで書いているもの
やたらと別解が多いもの
カラフルなもの
1色刷りのもの
そのような中で,例えば
どれだけ詳しい解説があったとしても
読んでいる途中で
詰まってしまうことはありますよね。
今日はその詰まってしまう場面と
それに対処する方法を
紹介したいと思います。
計算式の長さは,
参考書によって大きく異なります。
数学が苦手な人でも分かるように
なるべく計算式を飛ばさないように
しているものもあれば,
ビックリするぐらい
途中の計算を端折るものもあります。
ただ,どんなに丁寧に
計算過程を見せてくれている参考書でも
読んでいるすべての人が
理解できるわけではありません。
多かれ少なかれ
「ん?今どうなった?」
となる場面は必ずあります。
そのようなとき,すべきことは
自分でも手を動かして計算してみる
です。
解説を読んでいて詰まる根本的な原因の一つは
自分の頭を使わずに解説を読んでいること
にあります。
自分で計算する分には
まったく問題のない場面でも,
それが解説の中に登場し,
かつ自分の頭を使わない状態で読むと
なぜか分からなくなるんです。
したがって,
解説の中の計算式を追っていくときは
自分でも手を動かすようにしましょう。
これは証明問題などで頻繁に起こります。
「なぜ,いきなりa>0としているのだろう」
「なぜ,∠A<90° としていいのだろう」
突如として現れる,謎の記述。謎の設定。
これで数学が嫌いになる人は多いかもしれません。
このような場面に出くわしたとき
まず,すべきことは
さっさと飛ばして次を読む
です。
数学の問題は,
難しくなればなるほど
解答の仕方が複雑になります。
それと同時に,
考える順番と答案に書く順番が
一致しなくなります。
例えば,解答では
A→B→C→D
の順に書かれているけど
実際に人間がその問題を解こうと思ったら
D→C→A→B
の順に考えるほうがスムーズだったりします。
それは,
問題の肝の部分がDやCにあるからです。
それに対しAやBは
肝に辿り着くための下準備
といった位置づけ。
ということは,
AやBはその問題の中では
メインではないということ。
そりゃメインじゃないところから読むんだから
詰まるのは当然ですよね。
したがって,
解答の中で重要と思われる部分まで
まずは読み進めてみましょう。
最近の参考書は非常に親切ですから
その問題の肝は
解説より前に「方針」「指針」などとして
書かれています。
「肝がどこなのか分からん!」
という人は,
解答の前の「方針」「指針」などを
よく読んでから解答全体をざっと見通しましょう。
これは非常に悲しいことですが,
教科書レベルの公式や定理が
頭に入っていない証拠です。
例えば,
余弦定理を散々使い込んできた人なら
「余弦定理より」という記述がなくても
式の見た目で
「あ,余弦定理使ってるな」
と分かりますが,
使い慣れてない人は
「なんや,この計算は!?」
と慌てふためきます。
つまり,全然公式が頭に入っていない
または,基礎的な問題を瞬殺する力がない
ということです。
したがって,場合によっては
その問題自体
まだあなたには早いかもしれません。
あぁ悲しい。
ということで,
いくつか紹介してきましたが
みなさんは思い当たる節があるでしょうか。
少しでも役に立てば幸いです。